夏の終わり

2017.10.03 Tuesday

(photo by yuginoo)

 

気配って聞こえない音を感じるということなのかもしれません。

ざわついた初夏、グングン水を吸い上げる音がする。音は聞こえないほどに小さい、けど音を感じる。気配を感じます。

8月に入ると真夜中に昆虫たちが動く音が聞こえます。声はないけれど皆の呼吸の音が騒々しくて寝つけない。

雨は一休憩。少し静かになる。

そしてお盆、皆死に向かって走る。血まなこで生きる。

だから死と生の間が曖昧になって、行き帰しやすくて見えたりするのかなあと・・。

個々なのかコーラスなのか、植物も動物も人間も、グングン音がする、キラキラしている。

 

 

夏の終わりは生の終わり。あの寂しさはお祭りの終わりのような寂しさなのかな。懐かしさにも似てます。

 

 

写真は京都の苔寺で撮ったものです。
苔むした幹に、いつからついているのだろう蝉の抜け殻。

純度

2016.09.24 Saturday

(photo:yuginoo)

 

今この時期に自分に必要だと思える人の出会いや情報が、外から飛び込んでくるようなことがあったりします。

 

達人達の「新海誠×川上未映子」氏方の対談の「イノセンス(純粋さ)はいつのどの光景か」という話が

今の私にとても大切なことを思い出させてくれました。

 

(対談より抜粋)

新海監督

「12-3歳くらい・・寒さと、寒さの中で見る瞬きみたいなもの。ギラギラ見えて、その届かないギラギラ・・

あのときに本当に大事なものを受け取って、今作品の中にどう活かそうかというのを思っている。」

「解像度が高かった・・一枚の葉っぱみたいなものまで。」

川上氏

「10歳前後にみていた、世界の感じと自分の在り方が等価であるというみたいな・・あれはかけがえのない一瞬だった、

ものが、遠いんだけどよく見える。その余韻が残っていて、なにか書くときに出てくる」

 

 

10代の頃の純度の高い、解像度の高い目でみた光景やその感動みたいなもの、を今「再現している」。

 

ああ、そうだった。ずっと作りたいものはあの頃に見ていた世界なんだ。

忘れたくなかったので書き留めました。

日々の混沌とした風景や言葉で、そのイノセンスがどろどろに消えてしまったと思っていたのですが、

遠い記憶に残っているような光景の蓄積が今の自分になって(支えて)いるんですね・・

 

写真はもうすぐ雨雲がくるぞーという瞬間。なぜか間違えてパノラマで撮っていて。

逆にそれで高々と襲いかかる入道雲の雰囲気が出てる気もします。

その時のサウンド的にはゴロゴロゴロ。空気も冷えてきて、遠くで雷も光っていました。


 

向かい風、空の中を走り抜ける

2015.07.17 Friday

(photo by jiji)
台風一過、足元を奪われそうな早さで去っていく雲と、
おそらく向かい風、空の中を走り抜ける電車。

澄み切った空気、夕暮れを水面が反射して、みごとに空とつなげてくれています。

祖父の写真の中でもこのシリーズが一番好きです。
この一瞬に感動し、一人シャッターを切った感動を、
私も一緒に入り込んで、体感してしまう一枚です。
私もみたかったなあ。

 

海の底でみつけた星空

2014.05.28 Wednesday

(photo by yuginoo)

GWに思い切って沖縄に行ってきました
その中で特に気に入った一枚がコレ。。ちゅら海水族館の中の「洞窟の海」です
上手く撮れてないので説明すると、岩の天井の泡が星空のようで、とても神秘的だったんです
(もうBGMはラピュタの洞窟の中で「石たちがざわついている」シーンが流れてます)

久々に写真をアップ、、最近カメラを手に風景を撮ることが少なくなりました
撮るのは子供ばかり・・
子供目線で何かを発見できる喜びもありますが、自分目線でものを見る時間を持たなくなくなって反省・・
言い訳・・だって3秒でも目を離すとダー!とどこかにいって何かやらかしてるんだもの(T~T)

そこで!子供にもカメラを持たせて、自分も写真を撮るという方法を発見?!
これからはどんどん撮って行きたいと思います〜


 

明けましておめでとうございます

2013.01.02 Wednesday
 

(photo by manatee)

 明けましておめでとうございます!
 
 昨年も一つ一つの出会いを通して、ユギヌーを育てていただきました。
 本年も人とのつながりを大切に、こつこつ制作できたら幸せです。

 ノルマンディの空では、雲も大天使に・・
 
 

空の色の中で

2012.09.24 Monday
 
(photo by jiji)

夕暮れが早くなって、子供と公園へ散歩にでかけると、黄色、赤、紫、青と、一瞬ずつ変わる空の色の中を満喫できます。

たまの紫が一番美しいと思うのですが、雨上がりに金色になったときはこの世の終わりかと思うきれいさでした・・

空といえば、
子供が最近、「あ!○×△にょろ〜」と言って空を指さすので、つい見てしまうと何にも無い・・(怖)
何か浮遊しているのかな。夕暮れだったら何かいるかもな。

と思ったらコウモリでした。

紫の空にコウモリ、おお、いいね!

瀬戸内海とミクロのひとたち

2012.02.26 Sunday


(photo by manatee)

山口県の由宇の海岸へ行きました。瀬戸内海だけど、ハワイ気分〜

そしてミクロ生物館へ

  

がーん・・なんと休館日。
でも展示されていた宇宙船のような写真に興奮。これぞ機能美!

先日もインフルエンザウィルスの姿をTVで見ましたが、愉快な形でした。

 帰りがけに、金魚提灯と白壁の町並みが有名な柳井に寄りました。


夏になると金魚だらけになるらしいので 、海水浴がてら、夏にまた来たくなりました。



 

空に浮かぶ2

2011.09.15 Thursday

(photo by yuginoo)

同じ日のもう1枚。

個人的にこの写真が好きです。
うまく撮れずわかりづらいのですが、ヨチヨチあるきの女の子とお父さんの散歩の風景です。
ひらけた空の下、向かい風に吹かれ、道の真ん中でたたずむ親子の姿。
なぜか壮大なものを感じてしまい・・

二人は手をつないでないけど、同じ方向を向いていて、ぼーっと風を受けていました。
雨上がりの気持ちいい日で、なんだか二人、いいな・・と思い、優しい気持ちになりました。

空にうかぶ

2011.08.13 Saturday
 
(photo by yuginoo)

7月をすっとばしてしまいました・・

空が反転して映っている水たまり。なんだか宙に浮いたような気分。

隕石からDNAが発見されたそうです。
はあー、生命は宇宙からきたのか・・みんな宇宙の子なんだなと思えます。

雨あがり

2011.06.09 Thursday
 
(photo by jiji)

祖父の写真です。

雨あがりの日ざしが、虹色に反射していて、
なんだかガラス越しに泳ぐ熱帯魚の気分になります。


この季節、
都会にいたときには、湿気で地下鉄の匂いが銭湯のようになるのも好きでしたが、
田舎(?)に引っ越してきて、湿気で草木や土の香りが際立つのを感じられると
子供の頃にかえった気がします。
ホタルは飛んでるし、ウグイスは鳴いてるし、植田がまぶしい今日この頃です。